FAQよくある質問

#膿皮症〈細菌感染性皮膚炎〉

マラセブにはなぜクロルヘキシジンが配合されているのですか?

犬のマラセチア皮膚炎は、主因菌とされる真菌のマラセチア (M.pachydermatis) のみならず、膿皮症の原因菌とされる細菌のブドウ球菌 (S.pseudintermedius) が同時に過増殖しているケースが多く、この二つの菌が共生的に増殖して皮膚炎を悪化させると考えられています。そのため、マラセブには抗真菌成分のミコナゾール硝酸塩と殺菌成分のクロルヘキシジングルコン酸塩がそれぞれ2%の高濃度で配合されています。

シャンプー後のドライヤーが大変です。完全に乾かさないとダメですか?

シャンプーの目的は病気により異なると考えています。とくに膿皮症やマラセチア皮膚炎では頻繁にシャンプーを実施することを優先に考えています。そのような場合、面倒なのが乾かすことです。シャンプーより乾燥が手間も時間もかかります。当科では、タオルドライで様子を診て頂くこともあります。その場合、タオルドライとドライヤーでしっかり乾かした場合の比較をして頂きます。もしドライヤーでの乾燥との違いがみられない場合には、頻回洗浄を優先し、タオルドライで経過をみて頂くこともあります。繰り返しになりますが、その子にとってスキンケアの何が大事かを考えたうえで、乾かすことが大きな問題でなく、タオルドライとの比較で違いがない場合、しっかり乾かさなくてもよいとお伝えしています。

獣医さんからの回答

村山 信雄 先生

村山 信雄 先生

犬と猫の皮膚科 院長
アジア獣医皮膚科専門医

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