犬の皮膚の構造
角質層の役割
犬の皮膚バリア機能
角質層の3大要素に異常がある動物では、皮膚から水分が蒸発しやすく、同時に細菌、アレルゲンなどの刺激が侵入しやすくなっています。
この状態は、「バリア機能障害がある」と呼ばれます。
バリア機能に障害があると、感染性の皮膚疾患にかかりやすくなってしまうだけでなく、アトピー性皮膚炎の発症・悪化の一因となってしまいます。
皮膚トラブルと感染症
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動物病院の来院理由は、
3~4割が皮膚トラブルです。日本の高温多湿な気候は細菌やカビが発生しやすく、皮膚トラブルが起こりやすい環境です。
近年では、アレルギーや食餌の変化、気候の極化からも皮膚トラブルが多発しています。
また、もともと皮膚が弱い外来の犬種も増えたことで、動物病院を来院するケースが増加しています。 -
皮膚感染症に気をつけましょう。
犬の皮膚トラブルには様々な要因がありますが、特に多いのは「感染症」です。
感染源となる微生物には常在菌も多く、健康な皮膚にも住んでいますが、なんらかの理由で異常に増えてしまい、感染症になることがあります。
かゆみで引っ掻いてしまうと皮膚が傷つき、さらに悪化するという悪循環に繋がります。