2018年06月29日Fixin 動物用ロッキングプレートシステムのご紹介
発売以来、骨折治療(固定法手術)の選択肢のひとつとしてじわじわと人気が広がり、
多くの動物病院でご導入いただいているFixinロッキングプレートシステム。
骨膜温存による骨への血流維持の利点が、シンプルにローリスクで実現できる、
小動物専用に設計された新しいロッキングプレートシステムです。
多様なプレート形状により、小型犬・猫から大型犬まで幅広い症例に適用します。
Fixinロッキングプレートシステムの長所
1. スクリュープレート間の角度が固定されて動くことがないため、
力がかかっても虚脱することがない。(高い角度安定性)
2. スクリューがプレートから抜けることがないため、癒合不全の発生率が低くなる。
(ルーズニングの低減)
3. 圧迫をしないためプレート下の血行を挫滅しない。(骨膜の血流温存)
4. 骨の表面の形状にぴったりと沿うように成形する必要がない。
5. 動物専用に開発されたプレートの種類が豊富であり、幅広い症例に適用できる。
6. バトレス型のプレートデザインや、ブッシングシステムの採用により、
薄いながらも強度を保てる。(従来型の厚いロッキングプレートと比べ、
術後患畜への違和感が低減)
7. 専用器具が最小限でよい。(導入コストが抑えられる)
より脛骨に沿うデザインに開発された、
コンプレッションホール付TPLO用クローバープレートも新登場!
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Fixinロッキングプレートシステムの特徴
コニカル-カップリングによるプレート&スクリューのロッキング
従来型のロッキングプレートは、スクリューホール、及びスクリューヘッドに切られたネジによる固定でロッキング効果を得ますが、Fixinシステムでは、テーパー角付きの円錐形スクリューヘッド、受け側には同じくテーパー角付の円錐形"ブッシング"(プレートのスクリューホールに固定)よる"コニカルカップリング"で力学的に固定されます。
骨片-固定具への負重が理想的に分散され、インプラント破損やスクリュー・バックアウトのリスクが低いシステムです。
また従来型ロッキングシステムの問題点であったクロス-スレディング(ネジ咬み)は、構造的に発生することがありません。
プレート仮固定*(Kワイヤー法)
Fixinプレート上に細径Kワイヤーが通過する小穴があります。
Kワイヤーをこの小穴を通して骨に刺入することで、プレートポジション仮固定が可能です。
*Kワイヤーホールの無いプレートもあります。
インプラント抜去(ミニシステム)
~ブッシングエクストラクターによるレスキューテクニック~
レスキュードライバーによるスクリューアウトができない場合、ブッシング取り外しのための器具(ブッシングエクストラクター)で、ブッシングごとロッキングスクリューをプレート本体から脱離できます。
器具先端のノッチを、ブッシングの2つのノッチに垂直にはめて押し付け、反時計回りに回します。
多様な形状による幅広い適用症例
Fixinシステムは、プレートの形状が多様で、骨折、骨切変形矯正、手根足根関節固定など、
幅広い症例に対応します。
日本発売は、マイクロシステム(プレート厚1.2mmー1.5mm、 使用スクリュー1.7mm径)、
ミニシステム(プレート厚1.2 -2.5mm 、使用スクリュー2.0mm・2.5mm径)、ラージ
システム(プレート厚1.5-2.mm、使用スクリュー3.0mm・3.6mm径)の3サイズです。
マイクロシステムは、1.2ー1.5mm厚のプレートを使用した、
おおむね4㎏までの小型犬、猫に適したサイズ
▶▶▶ マイクロシステム商品一覧
ミニシステムは、1.2ー 2.5mm 厚のプレートを使用した、
おおむね10kg までの小型犬、猫に適したサイズ
▶▶▶ ミニシステム商品一覧
ラージシステムは、1.5ー 2.8mm 厚のプレートを使用した、
おおむね60kg までの中型犬・大型犬に適したサイズ
NEWS
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